No.10戦略とは?GOOD/BAD STRATEGYS
今回も良く読み直している本の紹介です。
ルチャード・P・ルメルトさんの「良い戦略 悪い戦略」です。
戦略の本です。
自分は戦略を立てた時のチェックリストとして
良く使っています。
まず、この本での戦略の定義は以下の通り。
戦略は直面する状況の中から死活的に重要な要素を見つける。そして、その重要な要素に経営資源(ヒト、モノ、カネ)、そして行動を集中させる方法を考える。
戦略とは、本来困難な課題を克服し、障害物を乗り越えるためのものである。
戦略とは力を何倍にもするテコの支点ようなもの。
戦略とは仮説である。仮説を基に検証していく必要がある。
⚫︎良い戦略とは?
・『何をするか』『何をしないか』を明確に決める(どれを選んで、どれを捨てるか?)
・『なぜやるのか』『どうやるのか』を示す
・重要な課題にフォーカスする
・強みを発見する
・良い戦略は1つか2つの決定的な目標にエネルギーとリソースを集中投下し次々と新しい展開へとつなげていく
・良い戦略は、これはうまくいく、あればうまくいかない、といった実際的な知識に基づいている
⚫︎悪い戦略の定義
悪い戦略は、目標が多すぎる一方で、行動に結びつく方針が少なすぎるもしくはまったくない。
間違った定義(一般に悪い戦略と思われるもの)
×戦略が何も立てられていない
×失敗した戦略
・矛盾する目標を掲げる
・関連性のない目標のリソース分割して配分
・相容れない利害関係を無理に両立させようとする
・重大な問題と無関係の目標や予算は、戦略とは呼べない
・業績目標を戦略と考えている
・やることリスト等の寄せ集めの目標
・非現実的な目標(実行困難な目標)
▲悪い戦略の4つの特徴
・空疎(くうそ)な戦略(中身のない戦略)
悪い戦略の特徴は、分かり切ったことを必要以上に複雑見せかける
・重大な問題に取り組まない
重大な問題を無視し、分析をしようとしなかったら戦略を立てることができない
・目標を戦略と取り違えている
・間違った戦略目標を掲げている
この本の理屈は理解できますが、いざ戦略を立てるとなると本当に難しい本です。
もっと勉強しないといけない本です。
よい戦略は必ずと言っていいほど単純かつ明快である。-リチャード・P・ルメルト-