NO.11 自分の環境がいかに恵まれているのか
「夜と霧」という本について書いていきたいと思います。
この本は、ナチスドイツによる迫害行為を受け収容所で監禁。その中で生き残った人が書いたものになります。正直、目をそむけたくなるような詳細も書かれています。
アウシュビッツは、ナチスの収容所の中で最も残酷なものとして知られており、そこで起こった事は私たちの想像を遥かに超えるものでした。
恐るべき虐待や拷問、極端な人間の尊厳の毀損、病や暴力、飢えやガス室による死。
ユダヤ系の精神分析医ビクトール・フランクルは、アウシュビッツやその他の収容所での恐怖の数年間を生き延びてきた人物。
興味深いのは、私の収容所で最も長く、生き延びた人々は、肉体的に健康的な人々ではなく、人生の目的にしっかりつながった人々だったこと。
自分が価値を置くものとつながっている人々、つまり、子供たちへの愛情や、書きたい本などがある人々は、これらのつながりに生きる目的、あらゆる苦痛に耐え、忍ぶだけの価値を見出していたのです。逆に価値とつながっていなかった人々がすぐに生きる意欲を失い亡くなっていったらしいです。
フランクルは、人々に心の奥底にある価値とつながることを助け、人生の意義、目的を見つけられるように努力をしたらしです。
この本では、自分の価値観を持つことの大切さを教えてくれる本であり、もうどうしようもないと思って落ち込んだ時に読んでいる本です。
これを読むと「まだ全然やれることあるじゃん、頑張らないと」と思えてしまうので個人的には勇気をくれます。
生きる意味を見出した人は、大抵の事は耐えられる −フリードリヒ・ニーチェ−