NO.17 年上を敬うとは?
とある組合組織の会計担当になった時のちょっとムカついたお話。
組合ができたのは9年前。
10人で構成されており、役割としては司会(会議進行)、議事録(会議記録)、会計(経理の管理)があります。
組合ができて6年間は、同じ人が会計担当をしていました。しかし、7年目で忙しくなったので変わってほしいという意見が出たので、1年ごとに会計担当を変わるということになりました。
そして、まず最初に私が会計担当になりました。
しかし、今まで会計をした事がなく知識がありませんでした。そのため、今までやっていた会計担当の人にやり方を教えてもらい、無事1年間責務を全うしました。
そして、次の担当K(70歳近いおじいさん)に引き継いで1年...。
担当Kが「前会計担当(自分)のやり方に問題がある」という問題提起を会議で発言しました。
その問題になった内容としては、
「各メンバーの集金したお金を2〜3ヶ月間銀行に入金せずにいたこと」でした。
言われた時、「他人のお金であるため、きちんと管理しないといけなかった。」と反省し、組合の人たちの前で謝罪をしました。
ここまでは良かったのですが、さらに担当Kが「どう責任を取るのか?」や「大人として常識だろ?誰でも知っとるわこれぐらい」と言われてカチンときました。
どう責任をとるも何も、「以後気をつけます。」以外ないですよ。
金額誤差があるわけでも、横領したわけでもなく、誰も被害がない。
さらに、会計の役割についても明文化された書類もない。
もっと言えば、自分の前の会計担当も2〜3ヶ月入金していなかった。
とりあえず、他の人の仲裁で「次回から皆さん注意しましょう」ということで、その場は終わりました。
ただ、腹立たしかったこととして、
「大人としての常識だろ?」
という言葉でした。
誰でも知っている?果たしてどうなのか?アンケート取ったんですか?調べたんですか?
そもそも「常識」とは、
とある集団内で共有されている共通認識であり、幻想である。
この定義に今回の出来事を当てはめると
自分は「会計」という役割を担った経験がない。そのため、その常識を知るよしも無い。
そうなれば、今回の問題が起きた原因の根本はルールが明文化されていないことではないか?と思いました。
また私が引き継ぎした時、大変だったので次回から困らないように、明文化したルールを作成。引き継ぎの際に会計Kに説明もしました。
年齢を重ねた人が敬われたり、尊敬されるのは、今までにたくさんの知識と経験を重ねているからだと自分は考えています。だからこそ、知識や経験の少ない若者は年上の人から、助言を求め、学び、その知識を活用して、今までより世の中をよくする。
時々「年寄りを敬え!」と強制してくる高齢者がいますが、若者の失敗や無知を嘲笑って馬鹿にし、足を引っ張る人は多少学ぶことはあっても敬う必要は無いなって改めて感じました。
とりあえず今回のこのおじいさんに対して、
「もう高齢だから人にマウント取って見下すことしか出来ない哀れな人」だなぁと思ったのと同時にこんな大人になっちゃいけないなと学習しました。
ちょっと溜め込んでた愚痴でした。
「常識」は便利ですが、私の嫌いな言葉です。
20歳だろうが80歳だろうが学ぶことをやめた者は、皆老人だ。 ーヘンリー・フォードー